スペイン語の発音のコツ!日本人特有の発音ミスをなくそう!

スペイン語の初歩的な発音を習得した人のために、次はもっと会話が上手になるような発音のコツを紹介します。日本人特有の発音ミスをなくしてネイティブに一歩近づきましょう。

日本人のスペイン語発音の特徴

スペイン語の発音は、ローマ字読みが多いので日本人にとっては比較的発音しやすいでしょう。しかし、日本語を母国語として生まれ育った人は、どんなに意識しても日本語の独特の発音やイントネーションが必ずつきまとってしまいます。自分の気づかないところで日本人特有のミスを犯してしまっているケースが多いので、まずはそこに気づくことが大切です。

日本人特有のスペイン語のアルファベット発音ミス

スペイン語はローマ字読みが多いとはいえ、発音の仕方が少し異なるアルファベットもあります。
“G”、”H”、”J”、”Ñ”、”Y”、”Z”などのアルファベットは発音の仕方が異なることは知っていると思いますが、それ以外にも「通じるけど、実は異なる発音の仕方」があります。ネイティブの発音に近づくためにも次のポイントを押さえておく必要があります。

① D(デ)
あまり気づかれにくいミスですが、スペイン語の”D”の発音は、舌を前歯の裏につけて発音します。ローマ字読みの発音をしてしまうと”L”や”R”と間違われることがあります。
例)Doctor/Andar

② J(ホタ)
“J”の発音は、しっかり喉を開いて空気が抜けるように発音しなければ、”F”の発音と間違われることがあります。
例)Jugar/Fugarse

③ L(エレ)
自分が思っているよりも大げさに舌の先を上顎の歯茎の裏に当てながら音を出さないと、”R”と被ってしまうことがあります。
例)Pelo/Pero

④ R(エレ)
“L”と同様に難しい発音だということはわかってる人は多いと思います。しかし、忘れがちなのは、”R”が2回続く”RR”(ドブレエレ)や、単語の初めにくる”R”はより強い巻き舌を使うことです。
例)Perro/Radio

⑤ S(エセ)
典型的な発音ミスで、”Si”の発音を、日本語の「シ」の発音で読んでしまうと、”Shi”になってしまうので間違いです。「スィ」と発音すると近くなります。
例), Siempre

⑥ U(ウ)
日本語は子音で使う”U”の発音はほぼしません。例えば、日本語の「です」はローマ字で”Desu”と書きますが、実際の「です」の発音は”Des”です。この癖が身についている日本人は無意識に”U”の発音をしなくなっているのです。特に子音の”U”はしっかりと口を尖らせて強く発音する必要があります。
例)Turista, Usar, Discutir

⑦ X(エキス)
“Xi”の発音を、日本語の「クシ」の発音で読んでしまうと、”Xshi”になってしまうので間違いです。
例)Taxi, Existir

日本人特有のスペイン語の単語発音ミス

日本語とスペイン語は全く別の言語です。スペイン語を話すのに、日本語と関連づけながら話してしまうと、つい単語を混同してしまうケースがあります。

① 子音が2つ存在する音節がある単語

Francia”や”Brasil”など、子音が2つ存在する音節は、母音と合わせて「3文字で1音」です。この音は日本語では書き表せないので「フランス」「ブラジル」という日本語表記は頭から除外しなければいけません。
“Francia”の場合、”Fra”で1音です。”Fura”と読まないようにしましょう。
例)Trabajo, Gracias, Precio

② 冠詞+名詞

名詞には定冠詞(El, La, Los, Las)や不定冠詞(Un, Una, Unos, Unas)がつきます。
日本語に馴染みのない文法なだけに、わかっていても夢中になって話しているとつい忘れてしまうので、普段から意識しておくことが必要です。
例)El niño, La niña

≪合わせて読む↑≫

会話が流暢に聞こえるスペイン語発音の仕方

① 単語と単語のつなぎ目を合わせて発音する

単語が母音で始まる場合、手前の単語の語尾と合体して発音すると流暢さが増します。
例えば、”Un año”という言葉を発音する場合、「ウン・アーニョ」と発音するのではなく、単語をつなげて「ウナーニョ」と発音します。同じように、”Dos años”は、「ドサーニョス」と発音します。
例)El hombre, Ellos están aburridos

② 正しい位置(音節区切り)でアクセントをつける

単語にアクセントがつけられている場合や単音節の単語の発音は簡単ですが、ほとんどの単語にはアクセントがついていません。その場合、単語のどの部分を強調して発音していいかわからないと思います。しかし、単語の発音にはルールがあり、目に見えるアクセント記号はないけれど、「見えないアクセント」のつけ方があります。

・母音(a, e, i, o, u)または(n, s)で終わる単語
単語を音節で区切った場合に、最後から2番目の音節の母音に「見えないアクセント」をつけます。
例)Futuro(Fu-tu-ro), Inteligencia(in-te-li-gen-cia)

・n, s 以外の子音(y を含む)で終わる単語
単語を音節で区切った場合に、最後の音節の母音に「見えないアクセント」をつけます。
例)Universidad(U-ni-ver-si-dad), Jugador(Jugador)

≪合わせて読む↑≫

まとめ

発音やイントネーションの問題は長年かけても解決しない場合が多いです。特に、普段からスペイン語を聴き慣れていない人は苦労するかもしれません。しかし、大切なことは、会話における自分の課題は何なのかを知ることなので、自らのスペイン語を録音して聴いてみたり、スペイン語を話す知り合いにはしっかりと間違いや不自然なところを訂正してもらいましょう。