スペイン語の「C」と「G」の発音!2つの共通点とは?

スペイン語の「C」と「G」の発音について解説します。日本語の五十音順の流れとは異なる点があるので、しっかりとルールを把握する必要があります。

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スペイン語の「C」の発音

スペイン語の「C」には2種類の発音が存在します。日本語のローマ字にあたる「K」と「S」です。後にある文字によって発音が変わります。

1.「C」の後に「e」または「i」がある場合の発音

スペイン語の「C」は、後にある文字が「e」「i」の場合、「S」の発音となります。日本語のローマ字では「Ce=Se」「Ci=Si」の発音となります。

  • スペイン国内のスペイン語では「Ce」「Ci」は摩擦音となり、舌先を上の歯の下に当てて発音します。英語の「th」と同じような口のカタチです。しかし、一般的に南米諸国や外国人が使うスペイン語では、日本語のローマ字にあたる「Sa」「Si」の発音となります。
  • 「Ci」の発音は日本語の「シ」の発音と同じではありません。日本語の「シ」は「Shi」なので、「h」が入っています。スペイン語の「Ci」では「h」の発音を入れてしまわないように注意して発音しましょう。

    【例:Centro, Cebolla, Cerebro, Cielo, Cinco】

2.それ以外の「C」の発音

スペイン語の「Ce」「Ci」以外の「C」は、「K」の発音となります。母音と合わせて「Ca=カ」「Co=コ」「Cu=ク」となります。また、二重子音の「cl」「cr」の場合も「C」は「K」の発音になります。

【例:Casa, Comida, Curso, Clase, Cruz】

しかし、スペイン語の「キ」と「ケ」は「Que=ケ」「Qui=キ」と表記します。

【例:Queso, Queja, Parque, Quince, Aquí

3.「Ch」の発音

硬口蓋音といい、硬口蓋(口の天井)と前舌面(舌の前部)を使って発音します。日本語の「チャ・チェ・チ・チョ・チュ」と同じ発音です。

【例:Chau, Noche, Chico, Techo, Churro】

スペイン語の「G」の発音

スペイン語の「G」には2種類の発音が存在します。日本語の「ハ行」と「ガ行」です。後にある文字によって発音が変わります。

1.「G」の後に「e」または「i」がある場合の発音

スペイン語の「G」は、後にある文字が「e」「i」の場合、「Ge=ヘ」「Gi=ヒ」の発音となります。

後舌部(舌の後ろの部分)と軟口蓋(口の天井)を近づけて息を強く出す摩擦音です。しかし、南米諸国でも日本語の「ハ行」に近い気息音が使われていることもあり、日本語の「ヘ」「ヒ」の発音が一般的です。

【例:Gente, Gemelo, Genero, Giro, Gigante】

2.それ以外の「G」の発音

スペイン語の「Ge」「Gi」以外の「G」は、日本のローマ字にあたる「G」の発音です。母音と合わせて「Ga=ガ」「Go=ゴ」「Gu=グ」となります。また、二重子音の「gl」「gr」の場合も「G」は「ガ行」の発音になります。

【例:Gato, Goma, Gusto, Gloria, Gracias】

厳密にいうと、閉鎖音と接近音の2種類の音声にさらに分類されます。
「G」の閉鎖音は、後舌面が盛り上がり、口の中の天井に一瞬ピッタリとくっつきます。そして、「G」接近音は、後舌面が軟口蓋にピッタリと密着せずに、そのすき間を空気がすり抜けていきます。

  • 閉鎖音:語頭(頭文字)、「n」の直後
    【例:Gafa, Golpe, Gusto, Lengua, Un gato】
  • 接近音:それ以外
    【例:Amigo, Agua, Hogar, Algo, Logro】

また、スペイン語の「ゲ」と「ギ」は「Gue=ゲ」「Gui=ギ」と表記します。

【例:Guerra, Albergue, Guía, Guitarra, Águila】

3.「Güe」と「Güi」の発音

スペイン語にみられる「ü」という文字は、「güe=グェ」「güi=グィ」の2文字のみに使われます。

前述のように、「gue」と「gui」はそれぞれ「ゲ」「ギ」と発音するので、「グェ」、「グィ」を区別するために「u」に” diéresis “という記号をつけて、それぞれ「güe」「güi」と表記します。

【例:Vergüenza, Antigüedad, Bilingüe, Lingüística, Pingüino】

まとめ

スペイン語の「C」と「G」の発音には、ある共通点があります。それは、両方とも「e」と「i」が後にある場合、通常の発音とは異なる点です。特に「G」の発音は全部ローマ字読みではないので注意が必要です。