スペイン語の「B」と「V」の発音について解説します。簡潔ですが、知っておいて損はしない知識なので、しっかりと押さえておくとよいでしょう。
スペイン語の「B」と「V」の発音
スペイン語の「B」と「V」は同じ発音です。「B」も「V」も両方よく使われる文字なので、書く際には使い分けが難しいかもしれません。
基本的には、「B(V)」の発音は、日本語のバ行「バ・ビ・ブ・ベ・ボ」と同じと考えてよいでしょう。ただ、厳密に音の種類を分けると「閉鎖音」と「接近音」の2種類の発音があります。
スペイン語の「B (V)」の閉鎖音
「B(V)」の閉鎖音は、上下の唇が一瞬ピッタリと閉じます。ゆっくりと「ばっばっばっばっ」と繰り返すと、「ば」のたびに上下の唇がピッタリと閉じます。
スペイン語の「B (V) 」の 接近音
「B(V)」の接近音は、上下の唇がピッタリ閉じずに少しだけすき間があいていて、その狭いすき間を空気がすり抜けて行きます。なるべく速く「ばばばばば」と繰り返すと、2回目以降の「ば」のときには、唇が完全に閉じません。
スペイン語の「B (V) 」の閉鎖音と接近音の分類
スペイン語の「B(V)」は、直前の文字によって、閉鎖音と接近音のどちらで発音するかが決まります。
- 閉鎖音(唇が完全に閉じる):*言い始め、m, n の直後
- 接近音(唇が完全に閉じない):それ以外
「言い始め」とは文字の冒頭という意味ですが、「その前にくる単語が何もなく、いきなり「B(V)」から始まる単語を発音する場合を指します。例えば、” ¡Bueno! “は閉鎖音ですが、” ¡Qué bueno! “は接近音となります。
例)
閉鎖音:Bien, Cambio, Hombre, Enviar, Convertir
接近音:Labios, Nube, Todavía, Aventura, Privado
まとめ
スペイン語の「B」と「V」の発音では、英語のように発音の違いがないので、比較的難しくはないでしょう。また、日本語のバ行に近いことから、特に意識して発音することはありませんが、閉鎖音と接近音の特徴を知っておけば、よりハイレベルの発音ができます。