スペイン語の発音がよくなるための、正しいアクセントのつけ方について解説します。日本語なまりのイントネーションが抜けなければ、スペイン語を流暢に話すことはできません。アクセントの規則を理解して、発音のレベルアップしましょう。
目次
スペイン語のアクセントとは?
スペイン語の「アクセント」とは、ひとつの単語の中で一番強く発音される部分を指し、「強勢」ともいわれています。アクセント記号がついている部分だけが「アクセント」でなく、記号がついていなくても、単語を他の部分より強調する音節を意味します。
アクセントの位置には一定の規則があり、簡単に覚えることができますが、あらかじめ音節の仕組みを知っておく必要があります。
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スペイン語のアクセントの位置の規則
スペイン語のアクセントは音節がベースになります。音節全体がアクセントの性質を持ち、単語の中のどの音節が強調されるかは、一定の規則によって決まっています。アクセント記号がついている単語とアクセント記号がついていない単語に分けられ、記号がついてない単語は語末の文字によって強調して発音する音節が異なります。
① アクセント記号がついている単語の発音
無条件に、アクセント記号のついた母音を含む音節を強調して発音します。
例:Ángel(Án-gel), Café(Ca-fé), Sílaba(Sí-la-ba), Música(Mú-si-ca), Japón(Ja-pón)
② 母音(a, e, i, o, u)または n, s で終わる単語の発音
最後から2番目の音節を強調して発音します。
例:Moneda(Mo-ne-da), Gente(Gen-te), Camino(Ca-mi-no), Resumen(Re-su-men), Flores(Flo-res)
③ n, s 以外の子音(y を含む)で終わる単語の発音
最後の音節を強調して発音します。
例:Amistad(A-mis-tad), Mujer(Mu-jer), Reloj(Re-loj), Natural(Na-tu-ral), Feliz(Fe-liz)
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単語にアクセントがない「無強勢語」
アクセント記号やアクセントとなる強調がある一般的な単語を「強勢語」といい、どこにもアクセント記号も強調ものない単語を「無強勢語」といいます。
無強勢語は、たいてい強勢語が直後に続くので、原則として単独で発音されることはありません。ですから、「無強勢語+強勢語」を一つの強勢語だと思って発音するといいでしょう。
スペイン語の無強勢語の種類
無強勢語のほとんどは、直後に続く強勢語とつなげて1単語とみなして発音します。その際、無強勢語の語尾の文字と強勢語の頭文字をつなげて発音します。
- 定冠詞
(el, la, los, las ) - 所有形容詞
(mi, tu, su, mis, tus, sus, nuestro/a, nuerstros/ras ) - 2つの数詞が組み合わさった場合の前の数詞
(例:Veintiocho=Vein-tio-cho)*Veinが無強勢語 - 目的格人称代名詞
(me, te, lo/la, nos, os, los/las) - 再帰代名詞
(me, te, se, nos, os, se) - 前置詞
(a, ante, con, de, desde, en, para, porなど) - 接続詞
(pero, porque, aunque, como, y, o など) - 関係代名詞
(que, quien, donde, cuando, comoなど) - 敬称など人の名の前につける名詞(呼びかける場合のみ)
(例:¡don juan!=Don-juan)*donが無強勢語 - 複合名の一つ目
(例:Bernardo pérez=Ber-nar-do-pé-rez)*Bernardoが無強勢語
まとめ
スペイン語のアクセントの規則は難しいものではありません。しかし、流暢に話すためには、頭で考えなくてもスラスラと自然に正しいアクセントがつけられることが必要です。語学の習得には時間がかかりますが、とにかくスペイン語に耳を慣らすこと、そして話す機会を増やすことが大切です。