スペイン語の間接目的格人称代名詞「~に」について解説!

スペイン語の間接目的格人称代名詞「me, te, le (se), nos, os, les (se)」の役割と使い方を正しく覚えましょう。目的格人称代名詞には、直接目的格人称代名詞と間接目的格人称代名詞がありますが、ここでは間接目的格人称代名詞について解説します。

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目次

スペイン語の間接目的格人称代名詞「me, te, le (se), nos, os, les (se)」とは?

間接目的格人称代名詞は、スペイン語で “Pronombres de objeto indirecto” といい、「間接目的語人称代名詞」のことを指します。基本的に対象とする動詞の間接的な受け手を示します。

人称代名詞 直接目的語 直接目的格人称代名詞
Yo(私) 私に me
Tú(君) 君に te
Él(彼)
Ella(彼女)
Usted(貴方)
物(それ)
彼に
彼女に
貴方に
それに
le(se)
le(se)
le(se)
le(se)
Nosotros/as(私たち) 私たちに nos
Vosotros/as(君たち) 君たちに os
Ellos(彼たち)
Ellas(彼女たち)
Ustedes(貴方たち)
物(それら)
彼たちに
彼女たちに
貴方たちに
それらに
les(se)
les(se)
les(se)
les(se)

スペイン語の間接目的格人称代名詞「me, te, le (se), nos, os, les (se)」の役割

間接目的格人称代名詞の役割を正しく知るためには、まずは間接目的語とは何か、そして人称代名詞とは何かを分けて理解する必要があります。

スペイン語の「間接目的語」

スペイン語の間接目的語とは日本語にあたる「~に」を示す目的語です。文における「誰に」や「何に」を表します。

例えば、「私は母に手紙を書いた」という文では「誰に」を示す「母に」の部分が間接目的語にあたります。スペイン語表記では「Yo escribí una carta a mi madre」となり、「mi madre」が間接目的語(Objeto indirecto)となります。

また、「それに目を通しておいて」という文では、「何に」を示す「それに」の部分が間接目的語となります。スペイン語表記では、「Echale un vistazo」で「Le」が間接目的語(Objeto directo)となります。

例:
・Yo llamé por teléfono a mi padre(私は父に電話をかけた)
・María confesó a su novio(マリアは恋人に打ち明けた)
・Nosotros pedimos ayuda a profesores(私たちは先生たちに助けを頼んだ)
・Ellos encargaron a Daniel y Mario(彼らはダニエルとマリオに委ねた)

スペイン語の「人称代名詞」

スペイン語の人称代名詞とは、会話の中で指定された人や物事を指す代名詞です。言い換えれば、「人や物事の名前の代わりをする名詞」です。主語人称代名詞では、「私・君・貴方・彼・彼女・私たち・君たち・貴方たち・彼たち・彼女たち」がそれにあたります。

例えば、「Pepe es amable(ペペは親切だ)」という文では、人物の「Pepe」は、会話の中で「Él(彼)」と言い換えることができます。これが、人称代名詞です。

主語人称代名詞は、大きく分けると「話し手」「聞き手」「それ以外」に分類され、「一人称二人称三人称」と表されます。その中で数(単数複数)と性(男性女性)が分けられます。

一人称
単数(私):話し手(Yo
複数(私たち):話し手を含む複数人(Nosotros/as

二人称
単数(君):聞き手(
単数(貴方):聞き手(Usted
複数(君たち):複数人の聞き手(Vosotros/as
複数(貴方たち):複数人の聞き手(Ustedes

三人称
単数(彼/彼女):話し手・聞き手以外の1人(Él/Ella
複数(彼たち/彼女たち):話し手・聞き手以外の複数人(Ellos/Ellas

例:
Yo soy argentino(はアルゼンチン人だ)
eres buena persona(はいい人だ)
Ella tiene 25 años(彼女は25歳だ)
Ellos viven en Perú(彼たちはペルーに住んでいる)

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スペイン語の「間接目的格人称代名詞」の例文

間接目的格人称代名詞とは、間接目的語を人称代名詞に置き変えることです。つまり、文の中で「誰に」や「何に」を示す間接目的語を「私に・君に・彼に…」や「それに」などの人称代名詞に置き換えます。

例えば、「私はペドロに手紙を書いた。彼に書いた理由は…」という文の場合、間接目的語の「ペドロに」を間接目的格人称代名詞「彼に」に置き変えることができます。
スペイン語表記では、「Escribí una carta a Pedro. Le escribí porque…」の「le」に置き換わっています。

また、「この料理は苦い」という文の後に、「このソースはそれに甘味を与えるよ」という文が続く場合には、「この料理に」という文を重複せずに、間接目的格人称代名詞「それに」に置き換えて使うことができます。
スペイン語表記では、「¡Es amargo este plato! ーEsta salsa le da un sabor dulce」が続く文の「este plato」が「le」に置き換わっています。

間接目的格人称代名詞 例文
me(私に) José me dio un regalo.(ホセは私にプレゼントをくれた)
te(君に) Yo te mando un mensaje.(君にメッセージを送るよ)
le(彼に) ¿Ya le avisaste a él que llagas tarde?(彼に遅れることをもう伝えた?)
le(彼女に) Yo le mostré un anillo a ella.(私は彼女に指輪を見せた)
le(貴方に) Me gustaría agradecerle a usted.(貴方に感謝申し上げます)
le(それに) ¡Agrégale un poco de sal!(それに塩を少し足して!)
nos(私たちに) Mi abuela nos preparó la cena.(祖母が私たちに夕食を用意してくれた)
os(君たちに) Él os dijo la verdad.(彼は君たちに本当のことを言った)
les(彼たちに) Los niños les pidieron ayuda a ellos.(子供たちは彼たちに助けを頼んだ)
les(彼女たちに) José les enseño el baile a ellas.(ホセは彼女たちにダンスを教えた)
les(貴方たちに) Les quería pedir un favor a ustedes.(貴方たちにお願いがあるのですが)
les(それらに) Echales un vistazos(それらに目を通しておいて)

 

スペイン語の間接目的格人称代名詞「me, te, le (se), nos, os, les (se)」の使い方の規則

間接目的格人称代名詞の使い方には一定の規則があります。修飾する動詞の種類によって間接目的格人称代名詞を置く場所が変わります。

基本的には動詞の前に「間接目的格人称代名詞」を置く

間接目的格人称代名詞のほとんどは、動詞の前に置きます。

例:
Me mostraron las respuestas(私に答えを見せてくれた)
Te enseño español(君にスペイン語を教えるよ)
Nos regalaron los jugues(私たちにおもちゃをプレゼントしてくれた)
Os compro los libro(君たちに本を買うよ)

会話の中で間接目的格人称代名詞「le」や「les」が指す対象が明確になっていない場合は直接目的語を加える

間接目的格人称代名詞「le」は「彼に・彼女に・貴方に」を指すので、話し手と聞き手が「le」がどの対象を指しているか共通の認識をもっていない場合は、「a él, a ella, a usted」など「前置詞 a+直接目的語」を使って明確にします。同じように間接目的格人称代名詞「les」も「彼たちに・彼女たちに・貴方たちに」を指すので、「前置詞 a+直接目的語」をつけて明確にします。

例:
Le avisamos a ella彼女に伝えた)
Le dije a él彼に言った)
Les enseñé a ellos彼たちに教えた)
Les pido a ustedes貴方たちに頼んだ)

「間接目的格人称代名詞」と「直接目的格人称代名詞」が一緒に使われるときは、「間接目的格人称代名詞」が先に来る

間接目的格人称代名詞「~に」と直接目的格人称代名詞「~を」が文の中で一緒に使われることがあります。その場合は、「~に~を…」のように間接目的格人称代名詞を先に置きます。

例:
・Diego me la presentó(ディエゴは私に彼女を紹介してくれた)
・Yo os lo advertí(君たちにそれを警告したよ)
・El profesor nos las explica (先生は私たちにそれらを説明する)
・Yo te las mandé(君にそれらを送ったよ)

間接目的格人称代名詞の「le, les」が、直接目的格人称代名詞「lo, la, los, las」と一緒に使われるときは、「se」に置き変わる

間接目的格人称代名詞の三人称「le」や「les」の次に直接目的格人称代名詞の三人称「lo/la」や「los/las」が続く場合、間接目的格人称代名詞の「le, les」は「se」に変化します
例えば、「私は父に本を買った。昨日彼にそれをあげた。」という文には、間接目的格人称代名詞「彼に」と直接目的格人称代名詞「それを」が併記されています。スペイン語表記では「Yo compré un libro a mi padre. y se lo di ayer」となり、間接目的格人称代名詞は「le」ではなく「se」となります。

私は父に本を買った。昨日彼にそれをあげた。
✖ Yo compré un libro a mi padre. y le lo di ayer.
〇 Yo compré un libro a mi padre. y se lo di ayer.

例:
・No se lo recomiendo a él(私は彼にそれをお薦めしない)
・¿Se los entregaste a ella?(彼女にそれらを渡した?)
・Ya se la devolví a ellos(もう彼たちにそれを返したよ)
Se las mostré a ellas(彼女たちにそれらを見せた)

否定文は「no+間接目的格人称代名詞+動詞」の順で置く

否定文の場合も動詞の前にか間接目的格人称代名詞を置くが、否定を示す「No」はその前に置きます。

例:
・¡No me preguntes!(私に質問しないで)
・Ellos no te avisaron nada.(彼らは君に何も伝えなかった)
No le respondi los mensajes(彼にメールを返さなかった)
・¿No les dijiste la verdad? (彼女たち本当のこと言わなかったの?)

動詞の不定詞は「間接目的格人称代名詞」を直後に連結させて置く

動詞の不定詞の場合は、動詞の語尾と間接目的格人称代名詞をつなげて置きます。不定詞とは動詞の原形で、「sarar, beber, abrir」など「-ar, -er, -ir」で終わる、活用する前の動詞の形です。

例:
・Perdón por molestarte君に迷惑をかけてごめんなさい)
・no tengo dinero para prestarle彼に貸すお金はないよ)
・Gracias por contactarnos私たちに連絡をくれてありがとう)
・Vine para confesarle彼女に告白しにきた)

助動詞がある場合は「間接目的格人称代名詞」を助動詞の前にも、動詞の後にも置くことができる

「poder, tener que, ir a, querer, deber, intentar, …」などの助動詞がある場合、間接目的格人称代名詞は助動詞の前、もしくは続く動詞の後に置くことができます。

例:
Te voy a enseñar/ Voy a enseñarte君に教えるよ)
Les debes decir / debes decirles(君は彼たちに言うべきだよ)
Os quiero regalar / Quiero regalaros君たちにプレゼントしたい)
Me tienes que explicar / Tienes que explicarme私に説明しなれればいけないよ)

動詞の現在分詞は「間接目的格人称代名詞」を前にも後にも置くことができる

動詞の現在分詞の場合は、現在分詞の前にも後にも間接目的格人称代名詞を置くことができます。動詞の現在分詞とは「sacando, bebiendo, abriendo」など、語尾を「ando, iendo」に変えて、進行形(~している)や副詞的な用法(~しながら)などの表現にする活用形です。

例:
Te estoy hablando / Estoy hablandote君に話しているんだよ)
Me estas mintiendo / Estas mintiendome私に嘘をついてるでしょ)
Nos estan aplaudiendo / Estan aplaudiendonos(彼たちは私たちに拍手している)
les estamos ganando / Estamos ganandoles彼らに勝っている)

動詞の肯定命令形は「間接目的格人称代名詞」を直後に連結させて置く

動詞の肯定命令形の場合は、直後に間接目的格人称代名詞を置きます。

例:
・¡Dime!(私に言って!)
・¡Enseñanos!(私たちに教えて!)
・¡Mandale un mensaje!(彼にメールを送って!)
・¡Monstrales!(彼らに見せて!)

まとめ

スペイン語の間接目的格人称代名詞についてまとめました。間接目的格人称代名詞「~に」は、「動詞が向かう人」を示すことが多く、文の中でほとんどの動詞には間接目的格人称代名詞、または直接目的格人称代名詞が合わせて使われています。
間接目的格人称代名詞と直接目的格人称代名詞の違いを理解して、正しく使い分けることが必要です。