スペイン語の主語人称代名詞「Yo, Tú, Él, …」を正しく使う!

スペイン語の人称代名詞のひとつである、主語人称代名詞「私、君、彼、彼女、…」について解説します。文を作る基本なので、しっかりと覚えておきましょう。

スペイン語の「主語人称代名詞」とは

人称代名詞とは、会話の中で指定された人物を指す代名詞です。言い換えれば、「人物の名前の代わりをする名詞」です。

一般に、話し手を指す一人称、受け手を指す二人称、それ以外の人物を指す三人称に分けられ、数や性によって分けられます。

例えば、「Luis es argentino(ルイスはアルゼンチン人だ)」という文では、主語の「Luis」は、会話の中で、「Él(彼)」と言い換えることができます。これが、主語人称代名詞です。

スペイン語の「主語人称代名詞」の種類

スペイン語の主語人称代名詞は、次のように分類されます。

  • 私:Yo
  • 君:
  • 貴方(丁寧語):Usted
  • 彼 / 彼女:Él / Ella
  • 私たち:Nosotros / Nosotras
  • 君たち:Vosotros / Vosotras
  • 貴方たち(丁寧語):Ustedes
  • 彼たち / 彼女たち:Ellos / Ellas

主語人称代名詞は、大きく分けると「話し手」「聞き手」「それ以外」に分類され、「一人称二人称三人称」と表されます。その中で数(単数複数)と性(男性女性)が分けられます。

一人称
単数(私):話し手(Yo
複数(私たち):話し手を含む複数人(Nosotros/as

二人称
単数(君):聞き手(
単数(貴方):聞き手(Usted
複数(君たち):複数人の聞き手(Vosotros/as
複数(貴方たち):複数人の聞き手(Ustedes

三人称
単数(彼/彼女):話し手・聞き手以外の1人(Él/Ella
複数(彼たち/彼女たち):話し手・聞き手以外の複数人(Ellos/Ellas


南米諸国では、「Tú(君)」の代わりに「Vos(君)」が使われます。単に主語人称代名詞が変わるだけではなく、動詞の直説法現在形や命令形の活用が異なるので、注意が必要です。しかし、「Tú」を使っても通じるので心配はありません。

「Vosotros/as(君たち)」は、主にスペインで使われ、その他のスペイン語圏では二人称複数は「Vosotros/as」の代わりに「Ustedes」が使われます

「Usted(貴方)」を使う場面に関しては、その国の文化や習慣によりますが、フォーマルな場面や明らかに目上の人と接する場合は「Usted」を使ったほうがいいです。
日本語のように「先輩・後輩」の考え方ではなく、「フォーマル・インフォーマル」で考えて使い分けます。

「Usted(貴方)」と「Ustedes(貴方たち)」は、動詞の活用が通常とは異なります。「Usted」は三人称単数の動詞の活用「Ustedes」は三人称複数の動詞の活用となります。

スペイン語の「主語人称代名詞」の使い方

スペイン語は、動詞の形で主語がわかるので、主語人称代名詞は省略されることがほとんどです。しかし、使わなければ文の意味が通じないときがあるので、使うときと使わないときの使い分けをする必要があります。

基本的に「主語人称代名詞」は省略される

特に、一人称「Yo」と「Nosotros/as」、二人称「Tú」「Vosotros/as」は省略されることが多いです。

例:
Soy japonés. (は日本人だ)
・¿Eres español?(はスペイン人?)
・(Él) es francés.(はフランス人だ)
・(Ella) es francesa.(彼女はフランス人だ)
Somos japoneses.(私たちは日本人だ)
・¿Sois españoles?(君たちはスペイン人?)
・(Ellos) son franceses.(彼たちはフランス人だ)
・(Ellas) son francesas.(彼女たちはフランス人だ)

しかし、「Usted」と「Ustedes」は省略されません。

例:
・¿Usted es español?(貴方はスペイン人ですか?)
・¿Ustedes son españoles?(貴方たちはスペイン人ですか?)

主語を明示するときには「主語人称代名詞」を使う

文脈において主語を明示する必要がある場合には、主語人称代名詞が使われます。

主語を強調するとき
・Pueden irse. Yo me quedo en casa(みんな行っていいよ。は家に残る)
・Les presento. Él es el nuevo compañero(みんな紹介する。が新しい仲間だ)
me dijiste que llegabas a tiempo(が時間通り着くと言ったんだよ)

対比するとき(並べて違いが目立つこと)
Yo lo lavo y lo secas(が洗うから、が乾かして)
Ella es modelo y yo soy estilista(彼女はモデルで、はスタイリストだ)
Él es divertido y ella es callada.(は愉快で、彼女は静かだ)

動詞の活用が同じなので、主語を明示する必要があるとき
Yo vivía en México(はメキシコに住んでいた)
Él vivía en Japón(彼は日本に住んでいた)
Ella vivía en España(彼女はスペインに住んでいた)

前置詞と合わせて「主語人称代名詞」を使う

前置詞 「en, por, de, con, entre, sin, para, a, …」などの後にくる主語人称代名詞は省略できません。一人称単数(Yo)と二人称単数(Tú)は「yo=mí」「tú=tí」となります。

例:
・Confía en mi私を信頼して)
・Lo hice por ti君のためにしたんだ)
・Ese libro es de ella(その本は彼女のだよ)
・¡Ven con nosotros!(私たちと来なよ!)
・¿Qué pasó entre vosotros?(君たちの間に何があったの?)
・Comenzamos la reunión sin ellos彼らなしで会議を始めよう)
・Tengo una pregunta para usted貴方に質問があります)
・Ganamos gracias a ustedes貴方たちのおかげで勝った)

前置詞「con」と主語人称代名詞の一人称単数「mí」または二人称単数「tí」を組み合わせると「con+mí=conmigo」「con+tí=contigo」となります。

例:
・¡Ven conmigo!(私と来なよ!)
・¿Estás enojado conmigo?(私に怒ってる?)
・Anoche soñe contigo(昨晩君の夢見たよ)
・¿Puedo ir contigo?(君と行っていい?)

まとめ

スペイン語の主語人称代名詞の種類と使い方をまとめました。スペイン語では、ほとんどの主語人称代名詞が省略されますが、使わなければ通じない場面もあるので、正しく使い分けをする必要があります。スペイン語初心者は、まずこの主語人称代名詞から学び始める人が多いと思います。日本語や英語より種類が多くて難しいですが、使っていくうちに慣れていくので、コツコツと勉強をしていきましょう。