DELE B2スピーキングの採点基準!自分の評価は何点…?

DELEのスピーキング試験で高得点をとるためには、まず採点基準を知る必要があります。インスティトゥト・セルバンテスのDELE B2 試験ガイド “Guia de examen DELE B2″を参考にDELE B2スピーキングの採点基準を紹介します。

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DELE B2「スピーキング」の採点方法

DELE B2を含め中級以上のレベルでは、分析的評価総合的評価の2面から評価が与えられます。
分析的評価は4つのカテゴリーに分けられ、全体の60%の評価となっています。
総合的評価は、全課題の全体性評価で全体の40%の評価となっています。

これらの採点結果を踏まえて、最終的に0~3の最終評価がつけられ、以下の計算式によって25点満点に換算されます。

最終評価の計算方法
(0~3の評価点x25)÷3

DELE B2「スピーキング」の分析的評価

一貫性、流暢さ、正確さ、達成度の4つのカテゴリーに分けられ、それぞれ0~3の評価点がつけられます。
各課題の配点は、Tarea 1 (35%)・Tarea 2 (35%)・Tarea (30%)となっています。
そして、最終評価の割合は全体の60%となります。

DELE B2「スピーキング」の評価基準① 一貫性

評価点3
正しい組織構成、接続詞、その他の言語メカニズムを多様かつ適切に駆使し、まとまって一貫性のあるスピーチができる。また、無理なく自然に、適切な言語リソースを使いながら巧みな会話ができる。

評価点2
限定的ではあるが、言語メカニズムを適切に駆使して、明白で一貫性のあるスピーチができる。何らかの干渉が長引いたあった場合、スピーチのコントロールを多少失う可能性があるが、対話者の協力によって適切な会話を維持できる。

評価点1
一般的な接続詞(例:Es que, Por eso, Además)などで連結された、短く単純な一連のアイデアをまとめることができる。また、理解するために対話者の言葉を明確に言い換えたり、繰り返したりする必要がある場合はあるが、日常のテーマについては簡単な会話を維持できる。

評価点0
単純な単語や接続詞(例:Y, Pero, Porque)などで構成された限定的なスピーチができる。理解する、質問に答える、肯定するためには対話者の協力が必要。

DELE B2「スピーキング」の評価基準② 流暢さ

評価点3
自発的にコミュニケーションを取り、長く複雑な議題でも流暢さと顕著な表現力を発揮できる。また、遠回しな言い方や言い換えを使って、語彙と構造の欠如を補うことができる。多少の外国語なまりのアクセントがあるかもしれないが、発音ははっきりしていて、イントネーションのバリエーションを駆使して、言葉のニュアンスや自分の立場を表現できる。

評価点2
的確な構成や表現をするのに躊躇うこともあるが、均一なリズムで長い沈黙もなくスピーチができる。発音ははっきりしているが、外国語なまりのアクセントは明白であり、散発的な誤りがある。

評価点1
スピーチの流れや適切な文法と語彙を考える明らかな沈黙があるが、継続してわかりやすく話すことができる。発音ははっきりしているが、外国語なまりのアクセントは明白であり、散発的な誤りがある。

評価点0
短い表現で理解させることはできるが、沈黙、話し始めの困惑、言い直しが明白である。発音は十分にはっきりとしているが、アクセントと偶発的な誤りが理解を困難にする。

DELE B2「スピーキング」の評価基準③ 正確さ

評価点3
高い文法力がある。
わずかな間違いや構成の欠落をするが、自ら訂正をし誤解を引き起こさない。

評価点2
やや高い文法力がある。
不理解を与えない程度の誤りはあるが、時折自ら訂正できる。

評価点1
予測可能な状況における、一般的な構造上のレパートリーがある。
誤りはあるが、不理解を与えることはない。

評価点0
単純な構造を正しく使えるが、時制の混同や不一致など、基本的な誤りがある。

DELE B2「スピーキング」の評価基準④ 達成度

評価点3
幅広い言語レパートリーを上手に使いこなしており、多少の不正確さはあるものの、言いたいことを制限することなく、あらゆる主題について明確に表現することができる。

評価点2
幅広い言語レパートリーを駆使して、単語の模索や複雑な文を使うことなく、一般的なテーマについて明確な説明をしたり、自分の視点を表現することができる。

評価点1
簡単な情報を十分な正確さで伝えることができるが、言語レパートリーの欠如により、明確に説明をしたり、自分の視点を表現したりすることはできない。主に単純な文を使うが、単語を模索する必要があり、語彙の誤りや不正確さがある。

評価点0
言語レパートリーは非常に限定的で、個人または身近で日常的な出来事(基本的なニーズ、一般的な示談)などの情報発信はできるが、単語を模索したり適合させる必要があり、語彙の誤りや不正確さがある。

DELE B2「スピーキング」の総合的評価

スピーキングの全課題における0~3の評価点がつけられます。
最終評価の割合は全体の40%となります。

DELE B2「スピーキング」の評価基準⑤ 全体性

評価点3
意思を表現し、状況を明確に説明し、傑出した詳細を提供し、重要な側面を強調して、自分のアイデアを展開することができる。
幅広い言語レパートリーを駆使して、伝えたいことを明確に表現し、定式化することができる。また、高い文法力と語彙力があり、わずかな誤りや不正確さはあるものの、自ら訂正することができる。
無理なく適切な言語リソースを使って、容易かつ巧みに会話ができるほか、対話者の言葉を自然にほのめかすことができる。

評価点2
意思を表現し、状況を明確に説明できるほか、コミュニケーションタスクの目的を達成することができる。
幅広い言語のレパートリーを駆使して、言いたいことを制限することなく明確に表現できる。また、高い文法力や語彙力を駆使して、誤りや不正確さはあるものの、時折自分で訂正することができる。
そして、対話者とお互いの理解を確認しながら適切に会話を維持できる。

評価点1
いくつかのアイデアや印象を提供するが、それらが不明確または不完全なので、コミュニケーションタスクの目的を達成できない。
文法の誤りや不正確さ、語彙の不正確があり、言語力の限界は明白である。
日常的な話題について、簡単な会話を維持できるが、相互理解を確認するためには、対話者の言葉の説明やリピートが必要な場合がある。

評価点0
意思の表現、状況の説明が困難で、コミュニケーションタスクの目的を達成できない。言語力の限界により、言いたいことを定式化するのが困難である。
質問に答え、簡単な言明に応答し、いつ理解したかを示すが、十分に理解していないため対話者の協力が必要である。

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まとめ

DELE B2スピーキングの採点基準を紹介しました。マークシート形式ではない分「正解・不正解」がないので、採点基準をしっかり押さえておくと、有利になることは間違いありません。

試験に臨む重要な第一歩は、試験概要を読むことです。インスティトゥト・セルバンテスの試験ガイドではスペイン語表記しかないので、詳しく読まずに流してしまうかもしれないので、日本語の翻訳した文を読むことで少しでも役に立てれば嬉しいと思います。