スペイン語の鼻音である「M」「N」の発音、そして、「Ñ」の読み方について解説します。ローマ字読みと近いですが、厳密には違うところがあるので確認してみましょう。
≪合わせて読む↑≫
スペイン語の「M」の発音
スペイン語の「M」の発音は、母音と合わせて「マ・メ・ミ・モ・ム」で、日本語の「マ行」と同じです。
【例：Martes, Mesa, Comida, Movil, Mudar 】
しかし厳密には、鼻音なので口から声を出さずに、上下の唇を合わせて口を閉じて鼻から音を出します。
また、「M」単体の発音のコツは、しっかりと上下の唇を合わせることです。日本語の「てんぷら」の「ん」は「M」の音ですが、それよりもっと大げさに唇を閉じると、スペイン語の「M」となります。
【例：Tiempo, Diciembre, Hombre, Campo, Embarque】
また、「p」「b」「v」「m」の前にある「n」は、「m」の発音をします。
【例：Un paso, Un balón, Un vaso, Un mono, Convertir, inmigrante】
スペイン語の「N」の発音
スペイン語の「N」の発音は、母音と合わせて「ナ・ニ・ヌ・ネ・ノ」で、日本語の「マ行」と同じです。
【例：Nada, Nieve, Nube, Negro, Noche】
「N」の発音も、「M」と同じように鼻音ですが、発声の方法が異なります。上前歯のつけ根に舌先をつけたまま鼻から音を出します。
「N」単体の発音のコツは、口は閉じずに、舌先を上前歯のつけ根にしっかりあてて口から出るはずの息をせき止めることです。
【例：Banco, Canto, Antes, Domingo, Centro】
スペイン語の「Ñ」の発音
スペイン語の「Ñ」の発音は、母音と合わせて「ニャ・ニェ・ニィ・ニョ・ニュ」です。
【例：Niña, Muñeca, Teñir, Año, Pañuelo】
「N」の発音との違いは、「N」の発音は、舌先が上がり、上前歯のつけ根に密着するのに対して、「Ñ」の発音は舌先は上がらず、前舌面と硬口蓋が密着します。つまり、舌の中央部が少し盛り上がり、口の天井に軽く触れるということです。唾を飲み込むときに、これと同じ口の形になります。
まとめ
スペイン語の多くはローマ字で通じますが、もっとスペイン語のレベルを高めるには正しい発音をする必要があります。「M」や「N」は母音と合わせて発音する場合は日本語とほぼ同じですが、「M」単体や「N」単体で発音することも多いので、そのときは両方とも日本語の「ん」の発音になってしまわないように注意が必要です。「Ñ」の発音も難しくはありませんが、自分が思っているよりも「N」と近くなってしまっていることが多いので、しっかり区別して発音しましょう。
