スペイン語の「LL」の発音と、「RR」の発音の仕方について解説します。日本語はもちろん、英語にもない綴りなので珍しいかもしれませんが、スペイン語では頻繁に使われる文字なので、しっかりと発音の仕方を覚えましょう。
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スペイン語の「LL」の発音
ドブレエレ「LL」の読み方は、スペイン語圏のほとんどの地域で「Y」と同じ発音となっています。しかし、「Y」の読み方も地域によって異なり、ジャ行「ジャ・ジェ・ジィ・ジョ・ジュ」や、リャ行「リャ・リェ・リィ・リョ・リュ」で発音されます。
いずれにしても、音は硬口蓋音といい、前舌面を硬口蓋に接近させ発音します。日本語のジャ行やリャ行が正しい発音なので、そのまま発音して大丈夫です。
例:Llave, Llegar, allí, Llorar, Lluvia
スペイン語の「RR」の発音
ふるえ音といい、舌先を舌先を急速に震わせることによって発音する音です。一般的には「巻き舌」と呼ばれています。
舌先の力を抜いたまま、舌を丸めて上に反らして上顎のやや後ろの部分に当てるようにして、吐く息と舌の弾力とによって舌先を自然に振動させます。
巻き舌が自然にできる人は少ないので、練習が必要です。
スペイン語の「RR」の発音の練習方法
① 舌先を上の前歯の裏に当てて「d」の発音を反復し、徐々に「d」に「r」の発音を加えていき、「drrrr」と伸ばして発音する。
② (1)と同じ用量で、「t」と「r」合わせて、「trrrr」と伸ばして発音する。
③ 唇を閉じてから勢いよく開いて「p」の発音を反復し、徐々に「p」に「r」の発音を加えて いき、「prrrr」と伸ばして発音する。
④「ar」 の発音を反復し、徐々に「r」を伸ばして「arrrr」と発音する。
*注意点
あくまで「RR」の発音ができるようになるための練習です。何も考えずにひたすら反復を繰り返しても、巻き舌ができるようにはなりません。自分なりに試行錯誤しながらコツをつかむことが大切です。
スペイン語の「RR」の発音が使われるケース
① 「RR」のつづり
例:Perro, Correr, Arroz, Torre, Burro
② 「R」が頭文字にくる単語
例:Radio, Rey, Rico, Ropa, Ruta
③ 「L」「N」「S」の直後の「R」
例:Alrededor, Sonrisa, Israel
まとめ
「LL」と「RR」の発音に似ている点はありません。ですから、同じ文字ですが「L」単体や「R」単体とは全く別の文字としてとらえる必要があります。「LL」の発音に日本語にも馴染みがあるので問題はありませんが、「RR」の発音は、スペイン語を学ぶ日本人にとっては一番難しい発音かもしれません。すぐに習得できる人、時間がかかって習得する人など人それぞれですが、「RR」はよく使われる文字なので初期段階でしっかり押さえておくポイントでもあります。