スペイン語の「F」、「H」、「J」の発音について簡単に説明します。「J」の発音は特徴的なので覚えておきましょう。
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スペイン語の「F」の発音
上の歯が下の唇に軽く触れて、息を強く通して発音する摩擦音です。
日本語の「ファ・フェ・フィ・フォ・フ」と音は類似していますが、日本語のように緩やかに上下の唇の間から息を漏らすだけではなく、歯と唇の間からしっかりと強く息を通して発音します。
発音のコツは、上前歯で下唇を噛むのではなく、軽く触れるだけでいいということです。
【例:Fácil, Feliz, Final, Forma, Futuro】
スペイン語の「H」の発音
スペイン語の「H」は、単独では発音しません。しかし、「Ch」の場合は二重子音なので発音します。
「Ha=ア」「He=エ」「Hi=イ」「Ho=オ」「Hu=ウ」のように「H」は無音なので読む際には無視します。
【例:Harina, Hecho, Himno, Horno, Hueso】
外来語や固有名詞は「H」を発音します。日本語のローマ字の「H」の発音と同じです。しかし、ネイティブでも、固有名詞の「H」を英語のように発音する人としない人にわかれているのが現状です。
【例:Hollywood, Hemingway, Hiroshima, Henry, Harry】
スペイン語の「J」の発音
スペイン語の「J」は、日本語のハ行と同じ発音となります。しかし、日本語の「ハヒフヘホ」のように弱い音ではなく、後舌面を軟口蓋に近づけて強い摩擦音を出します。
つまり、舌の後ろの部分を口の天井に近づけてその隙間から強い音を出します。
発音のコツは、喉を奥から強い息を出しながら声を出すことです。イメージとしては、「声を出す」のではなく、喉の奥を空気が抜けるように「息を吐く」ようにします。表現は悪いですが、大げさに言うと「喉にからんだ淡を吐き出すときの音」が近いです。
【例:Japón, Jefe, Jirafa, Joven, Jueves】
まとめ
スペイン語の「F」の発音は、英語の発音に近いです。日本語の「ファ行」でも通じますが、正しい発音ではないので、しっかりと上の歯は唇に触れることを意識して発音しましょう。また、「J」の発音は練習が必要です。ローマ字のどの文字にも当てはまらないスペイン語特有の発音なので、ネイティブやスペイン語上級者に確認しながら発音練習するとよいでしょう。