スペイン語の不定語「algo, alguien, alguno」の使い方!

スペイン語の「何か」「誰か」「ある~・いくらかの~」など、不定代名詞の中の「不定語」について解説します。

スペイン語の「不定語」とは

スペイン語には「algo」「alguien」「alguno/a」のように不定な人や物を表す表現があります。用法は英語によく似ていますが、使い方のバリエーションがあるので正しく活用する必要があります。また、「不定語」には反対の意味を持つ「否定語」が存在し深い関係性がありますが、ここでは不定語のみについて解説します。「不定語」は、主に疑問文や肯定文に使われ、否定文には使われません。

不定語意味使い方
algo何か不定の物を示す
alguien誰か不定の人を示す
alguno/aある~不定の人や物(主に名詞と結合
不定語の種類

≪合わせて読む↑≫

スペイン語の不定語「algo」の使い方

スペイン語の「algo」は、不定の物を示します。性(男性形・女性形)や数(単数・複数)の区別がないので無変化です。「algo」は、主に肯定文や疑問文に使われ、場面や文脈によってさまざま使い方が異なるので見ていきましょう。

「何か~」など、不定の物や事柄を表す

主に動詞の後に置いて「何か~」などと、不定の物や事柄を示す場合に使います。

例:
・¿Sabes algo?(何か知ってる?)
・¿Quieres decir algo más?(何かもっと言いたいことある?)
・Tienes que hacer algo al respecto.(これに関して何かするべきだよ)
・¡Tienes algo en tu bolsillo!(君のポケットに何か入ってるよ!)
・¿Necesitas algo?(何か必要?)

「ある意味~なこと(もの)」など、程度や度合いが不定な物や事柄を表す

主に形容詞の前に置いて、「(ある意味)~なこと」など、程度や度合いの大小が不定な物や事柄を示す場合に使います。

例:
・¡Ese desafío es algo imposible!(その挑戦はある意味不可能なことだ)
・¡Este fenómeno es algo inexplicable!(この現象はある意味説明のできないものだ)
・¡Eso es algo lamentable.(それはある意味残念なことだ)
・¡Esa actitud era algo absolutamente normal. (その態度はある意味まったく普通なことだった)
・¡Esa idea es algo nuevo!(そのアイデアはある意味新しいものだ)

「algo+de」で、「いくらか~」「少しの~」など、小程度の物や事柄を表す

不定語「algo」に前置詞「de」を合わせて、「いくらか~」などと、わずかなものを示す場合に使います。

例:
・Sé algo de inglés.(英語をいくらか知っている)
・Esta bebida tiene algo de alcohol.(この飲み物は少しのアルコールが入っている)
・¿Te queda algo de dinero?(いくらかお金は残ったの?)
・Hay algo de verdad en lo que dice ella.(彼女が言うことにはいくらかの真実がある)
・Tenemos algo de tiempo todavía.(まだ少しの時間がある)

スペイン語の不定語「alguien」の使い方

スペイン語の「alguien」は、「誰か」や「ある人」のように不定の人を示します。性(男性形・女性形)や数(単数・複数)の区別がないので無変化です。「alguien」は、主に肯定文や疑問文に使われ、場面や文脈によってさまざま使い方が異なるので見ていきましょう。

「誰か~」など、不定の人を表す

不定な人を表す場合に「誰か~」という意味で使います。

例:
・¿Hay alguien en casa?(家に誰かいる?)
・¿Alguien puede explicarlo? (誰かこれを説明できる?)
・Es difícil compartir la vivienda con alquien.(誰かと住居を共有するのは難しいことだ)
・Hablar con alguien es bueno para la salud.(誰かと話すことは健康にいい)
Alguien me habló pero no me di cuenta.(誰か私に話しかけたが、気づかなかった)

「誰か~な人」と不定の人を表す

主に形容詞の前に置いて、「誰か~な人」と何らかの特徴を表している不定な人を示す場合に使います。

例:
・Encontraste a alguien interesante?(誰かおもしろいは見つかった?)
・¿Tienes a alguien especial en tu vida?(君の人生に誰か特別なはいる?)
・Seguro que hay alguien mejor que él.(絶対に彼より誰かいいがいるはずだよ)
・Necesitamos a alguien experimentado.(誰か経験豊富なを必要としています)
・Quiero trabajar con alguien sociable.(誰か社交的なと働きたい)

スペイン語の不定語「alguno/a」の使い方

スペイン語の「alguno/a」は、主に名詞と結びついて不定の人や物を示します。性(男性形・女性形)や数(単数・複数)の区別があります。また、男性名詞単数形の前では「algún」となります。

男性形女性形
単数alguno(algún)alguna
複数algunosalgunas
不定語(alguno/a)

名詞と合わせて「何か~・誰か~・どこか~・いつか~」など、不定の人や物事を表す

名詞の前に置いて、修飾する名詞の不定を示す場合に使います。

例:
・¿Tienes algún problema?(何か問題ある?)
・¿Tienen alguna pregunta?(何か質問はありますか?)
・¿Había algunas personas en el parque? (公園に誰か人いた?)
・Has hecho algunos amigos? (誰か友達作った?)
・Quiero viajar a algun lugar.(どこか旅行したい)
・Espero verte algun día.(いつか会いたいと願っているよ)

複数形「algunos/as+名詞」で「いくつかの~」などと、数が不明な物事を表す

複数形「algunos/as」を名詞の前に置いて、「いくつかの~」という意味で使います。

例:
・Esta máquina tiene algunos fallos.(この機械はいくつかの欠陥がある)
・Necesitaba algunas palabras de aliento.(いくつかの激励の言葉が必要だった)
・Aquí hay algunas fotos de vosotros.(ここに君たちのいくつかの写真があるよ)
・Hemos probados algunos métodos(いくつかの方法を試してみたよ)
・En algunas partes de EE.UU se hablan español.(アメリカのいくつかの地域ではスペイン語を話す)

「alguno/a+de+人」で、「~の誰か」など、不定の人を表す

不定語「alguno/a」と前置詞「de」と「人を示す名詞や人称代名詞の複数形」を合わせて、「~の誰か」という特定の集合体の中の不定の人を指す場合に使います。

例:
・¿Alguno de vosotros ha hablado con Sr. Jaime?(君たちの誰かハイメさんと話した?)
・¿Alguna de estas bailarínas ganará el concurso.(これらのダンサーの誰かがコンテストを制します) 
Algunos de ellos tienen que quedar aquí.(彼たちの誰かがここに残らなければいけない)
・Puedes invitar a algunas de tus amigas.(君の友達の誰かを招待していいよ)
・Estás en contacto con alguno de tus amigos de la infancia?(幼馴染の誰かと連絡とってる?)

「alguno/a+de+物」で、「~のどれか」など、不定の物や事柄を表す

不定語「alguno/a」と前置詞「de」と「物や事柄を示す名詞の複数形」を合わせて、「~のどれか」という特定の集まりの中の不定の物や事柄を指す場合に使います。

例:
・¿Te gustó alguno de estos jueguetes?(これらのおもちゃのどれか気に入った?)
・Consulte si tiene alguno de estos síntomas.(これらの症状のどれかがあれば相談してください)
・Has leído alguno de estos artículos?(この記事のどれか読んだ?)
・Puedes usar algunos de mis zapatosos.(私の靴のどれか使っていいよ)
・¿Reconoces alguno de los nombres en esta lista?(このリストの名前のどれか見覚えある?)

否定文の名詞と合わせて「どんな~もない」と表す

「なにもない」ことを示す否定文ですが、一般的な否定文と比べて、数ある可能性の中で、どの可能性も否定されているニュアンスで使われます。

例:
・No tengo problema alguno para donar esto(これを寄付するのにどんな問題もない
・Él miente sin motivo alguno.(彼はどんな理由もなく嘘をつく)
・Esta medida no tiene sentido alguno.(その対策はどんな意味もない
・No deberíamos tener temor alguno.(どんな恐れ持つべきではない
・No ve progreso alguno.(どんな進歩見られない

まとめ

スペイン語の不定語「algo, alguien, alguno/a」についてまとめました。会話の中でよく使われる表現なのでしっかりと覚えておきましょう。また、「否定語」とセットで覚えておくと使い分けがしやすくなります。