スペイン語の形容詞の種類・配置・使い方を解説します!

スペイン語の形容詞には2種類あります。限定形容詞と叙述形容詞の役割と、形容詞の正しい配置と使い方について解説します。

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スペイン語の「形容詞」の種類

スペイン語の形容詞は大きくわけて、限定形容詞(Adetivos DeterminativosまたはAdjetivos Atributivos)と叙述形容詞(Adjetivos Predicativos)の2種類に分けられます。

スペイン語の「限定形容詞」

限定形容詞は、主に名詞の前に置いて名詞を直接修飾します。一部の例外を除いて名詞とセットで使われ、独立して使われることはありません。

限定形容詞は、主に次のような形容詞が当てはまります。

指示形容詞(指示語):この~、その~、あの~、など。
este/a, estos/as, ese/a, esos/as, aquel/la, aquellos/llas, etc…

所有形容詞(所有語):私の~、君の~、彼の~、など。
mi, mis, tu, tus, su, sus, nuestro/a, nuestros/as, vuestro/a, vuestros/as, etc…

不定形容詞(不定語):いくつかの~、十分な~、それぞれの~、など。
algún, bastante, cada, cierto, cualquier, demasiado, más, mismo, mucho, ningún, otro, poco, todo, etc…

数形容詞(数詞):ひとつの~、ふたつの~、1番目の~、2番目の~、など。
un, dos, tres, primer, segundo, tercer, etc…

関係形容詞(関係詞):その~、など。
cuyo, cuyos, cuya, cuyas, etc…

疑問形容詞(疑問語):何の~?、どの~?、どのぐらいの~?、など。
qué, cuál, cuánto, etc…

スペイン語の「叙述形容詞」

叙述形容詞は文章全体の意味を表す形容詞なので、名詞を直接修飾せずに独立して使われることもあります。叙述形容詞もまた、品質形容詞(Adjetivos calificativos)と分類形容詞(Adjetivos Gentilicios)に分けられます。

品質形容詞
物事の状態性質が「どのようであるか」を表します。例えば、「新しい」や「古い」、「困難な」や「容易な」など「~い」や「~な」で表される言葉で、基本的に名詞を修飾します。また、「~は大きい」「~は便利だ」など、名詞の前や後、または独立しても使われます。

例:
・Tengo un coche rojo.(赤い車を持っている)
・Me gusta un lugar tranquilo.(静かな場所が好きだ)
・Brasil es grande.(ブラジルは大きい
・Los gatos son bonitos.(猫はかわいい

分類形容詞
修飾する名詞の部類を表します。主に地名などを形容詞化したもので、市村町、県、地域、国、大陸やあらゆる場所の名称を形容詞として名詞の後に置いて使います。日本語では「~の」をつけて「日本の~」や「南米の~」などと表します。

地名の形容詞化の例:
-aco/-aca
Austria(オーストリア):Austriaco/a(オーストリアの)
-ano/-ana
 Colombia(コロンビア):Colombiano/a(コロンビアの)
-eco/-eca
Suecia(スウェーデン):sueco/a(スウェーデンの)
-ense
 Canadá(カナダ):Canadiense(カナダの)
-eño/-eña:
Brasil(ブラジル):Brasileño/a(ブラジルの)
-és/-esa
Japón(日本):Japonés/a(日本の)

Marrueco(モロッコ):Marroquí(モロッコの)
-ino/-ina
 Argentina(アルゼンチン):Argentino/a(アルゼンチンの)
-o/-a
Indonesia(インドネシア):Indonesio/a(インドネシアの)

分類形容詞を使った例文:
・La canción españolaスペインの歌)
・El café colombianoコロンビアのコーヒー)
・Las personas asiáticasアジアの人々)
・El vino santiagueñoサンティアゴのワイン)

スペイン語の「形容詞」の例外

スペイン語には語尾脱落形の形容詞があります。次の形容詞が名詞の前にくる場合、男性単数名詞の前では語尾の「o」が脱落します。

基本形男性単数名詞の前
bueno(良い)buen(良い~)
malo(悪い)mal(悪い~)

また、次の形容詞が名詞の前にくる場合、男性形や女性形に関わらず、単数名詞の前では語尾の「de」が脱落します。

基本形単数名詞の前
grande(大きい、偉大)gran(大きな~、偉大な~)

例:
・el buen ejemplo(良い例)
・el mal hecho(悪い事)
・el buen chico(良い少年)
・el mal tiempo(悪い天気)
・el gran hombre(偉大な男)
・la gran madre(偉大な母)

スペイン語の「形容詞」の配置と使い方

スペイン語の形容詞の配置は修飾する名詞との関係によって異なります。

基本的な配置

基本的に、形容詞は名詞の後に置きます。

例:
・Ella tiene un anillo hermoso(彼女は素敵な指輪を持っている)
・He visto un bicho raro珍しい虫を見た)
・Me gusta la comida peruanaペル―の食べものが好きだ)
・Pasó una moto roja赤いバイクが通った)
・Vivo en una casa grande大きな家に住んでいる)

強調を込める場合

形容詞が、修飾する個別の名詞に限定してその特徴を説明する場合や、強調の意味を込める場合は、名詞の前に置きます。

例:
・Él es excelente persona.(彼は素晴らしい人だ)
・¡Qué lindo paisaje!(なんて美しい景色だ)
・Que tengas un buen día.(良い1日を)
・Gracias por el hermoso recuerdo.(素敵な思い出をありがとう)
・Hemos logrado una gran cosa.(偉大な事を成し遂げた)

品質形容詞と分類形容詞がある場合

1つの名詞に対して品質形容詞と分類形容詞がある場合、基本的には品質形容詞を名詞の前、分類形容詞を名詞の後に置きます。

例:
・Compré un nuevo coche japonés(日本の新しい車を買った)
・Conocí a un interesante hombre italiano.(イタリアのおもしろい男性と知り合った)
・Tengo un pequeño obsequio japonés para ti.(君に日本のささいな贈り物があるよ)
・Éste es buen café colombiano.(これはコロンビアの良いコーヒーだ)
・Messi es un gran jugador argentino.(メッシはアルゼンチンの偉大な選手だ)

2つの形容詞を並べて使う場合

1つの名詞に対して2つの品質形容詞や2つの分類形容詞を並べて使う場合、接続詞を間にいれます。

例:
・Este reloj es lindo pero caro.(この時計はカッコいいけど高い
・¿El fútbol es divertido o aburrido para ti?(君にとってサッカーは楽しい?それとも退屈?)
・Pedro tiene el cabello negro y corto.(ペドロは短くて黒い髪だ)
・Me gusta la comida italiana y francesa.(イタリアの食べものフランスの食べものが好きだ)
・Él no es simpático ni alegre.(彼は親切でも陽気でもない)

2つの形容詞に対して1つの形容詞を使う場合

2つの名詞に対して1つの形容詞を使う場合、2つの名詞を1つのまとまりとして修飾するときは、形容詞に近いほうの名詞にだけ性(男性形・女性形)と数(単数・複数)を合わせます。

・Me gusta la lengua y cultura española.(スペインの言語や文化が好きだ)
・Necesitas buena actitud y voluntad para aprender.(学ぶための良い姿勢や意欲が必要だよ)
・Tengo sed y hambre extremo極度の渇きと空腹がある)

2つの名詞に対して1つの形容詞を使う場合

2つの名詞に対して1つの形容詞を使う場合、2つの名詞をそれぞれ個別に修飾するときは、2つの名詞を合わせた性(男性形・女性形)と数(単数・複数)に合わせます。

例:
・Hay gatos y perros bonitos en esta tienda de mascotas.(このペットショップには可愛い猫と犬がいる)
・Tengo motos y coches japoneses. (日本のバイクと車を持っている)
・Quiero unas silllas y una mesa marrones.(茶色の椅子と机が欲しい)

まとめ

スペイン語の形容詞の種類と配置と使い方をまとめました。ほとんどの形容詞は叙述形容詞の品質形容詞ですが、形容詞の種類によって配置と使い方が変わってくるので、それぞれの形容詞が限定形容詞なのか、叙述形容詞なのかを識別する必要があります。また、形容詞を使うときに一番注意しなければいけないのは、性数変化なので名詞としっかり合わせて形容詞の形の変化をさせなければなりません。