DELE C2の問題構成や各課題の特徴などを紹介します。
目次
「DELE C2」 の問題構成
「DELE C2」の問題構成ついて紹介します。
「DELE C2」のリーディング・リスニング問題
- Tarea 1 (リーディング):テキストの穴埋め問題
- Tarea 2 (リーディング):テキストへのパラグラフの挿入
- Tarea 3 (リーディング):テキストの読解(一致する説明文を結びつける)
- Tarea 4 (リスニング) :音声が説明しているものを選ぶ
- Tarea 5 (リスニング) :男女で交わされるディスカッションにおいて誰が言及しているか選ぶ
- Tarea 6 (リスニング) :インタビューの聴解
「DELE C2」のライティング問題
- Tarea 1 :音声・資料・テキストを元に記事を作成する
- Tarea 2 :ランダムに書かれたテキストを清書する
- Tarea 3 :グラフやデータを元にレポートを作成する
「DELE C2」のスピーキング問題
- Tarea 1 :テキストや資料を元にスピーチする
- Tarea 2: Tarea 1のテーマについて面接官とディスカッションする
- Tarea 3 :与えられたトピックから即興で面接官とインフォーマルな会話をする
「DELE C2」の各課題の特徴
「DELE C2」の各課題の特徴について紹介します。
「Prueba 1」リーディング・リスニング問題の特徴
- Tarea 1
単語の穴埋め問題です。
テキスト自体の難易度は他の問題と比べて高くはないですが、問題の選択肢の単語の難易度が非常に高いです。単語の意味を知っていなくては答えられないので、単純に語彙力が求められます。
- Tarea 2
テキストにパラグラフを挿入する問題です。
テキスト自体の難易度が高いですが、問題はあくまでパラグラフの挿入なので、テキストの細部よりも全体の読解が求められます。
- Tarea 3
あるテーマについて書かれた複数のレビューなどを、問題の説明文と一致させる問題です。
似たようなテキストから相違点を見つけるので、「Tarea 2」とは逆で、テキストの全体像より細部までの読解が求められます。
- Tarea 4
複数の選択肢から、問題の音声が説明してるものを選ぶ問題です。
12個の選択肢がある中から5つの正解を選ぶもので、音声が長く問題数も多いので「今何について話しているのか」を素早く把握する必要があります。しっかり聞き取れていないと全滅する可能性があります。
- Tarea 5
男女で交わされるディスカッションにおいて誰が言及しているか選ぶ問題です。
音声の内容はシンプルですが、音声の流れと問題の順番が一致していないので、最後までしっかり聴いて会話全体を把握することが求められます。また、選択肢に「Nadie (該当なし)」があるのでひっかけ問題に注意する必要があります。
- Tarea 6
主にインタビュー中の一問一答のやりとりを読解します。
問題の区切りがわかりやすく、「今何問目についてはなされているか」を把握するのは容易ですが、内容が複雑なので細部までしっかり聴きとることが求められます。
「Prueba 2」ライティング問題の特徴
- Tarea 1
あるテーマについての講義やディスカッション音声の聴解、同テーマについてのテキストの読解や資料の要約を行い、報告書や記事を作成します。
情報量の多さ、そして指定の単語数が400~450単語で、解答用紙3枚分書かなければいけないので時間と労力を使います。ライティングの合計時間は150分ありますが、Tarea1をスピーディーにできなければ時間が足りなくなるので注意が必要です。
- Tarea 2
ある公的な募集要項のメモを適切な形式に清書する課題です。
DELE C2の中で一番わかりづらい課題だと思います。日本では馴染みのない資料なので清書をするにしても、正解がわからないというのが現実です。ただ、元資料を大きく変更する必要はないので、文法や表現のエラーを探して訂正していく作業が主になります。
- Tarea 3
データやグラフをもとにテキストを作成します。
データの分析力と要約力が求められるので、グラフの分析やレポートの作成に慣れている人には有利かもしれません。シンプルな課題なのである程度の文型をあらかじめ決めておくと書きやすいです。
「Prueba 3」スピーキング問題の特徴
- Tarea 1
あるテーマ(主に社会問題)についてのテキストやデータ資料をまとめてスピーチをします。
あくまで提示された資料のプレゼンテーションなので、個人的な意見は含めません。5分以上ひとりで話すことになるので、要点をわかりやすく順序立ててスピーチすることが必要です。
- Tarea 2
Tarea1のテーマ(主に社会問題)について面接官から質問があるので、それに対して自分の意見を述べます。回答内容は自由ですが、意見の一貫性は評価対象なのでテーマから脱線しないようにしなければいけません。
- Tarea 3
与えられたいくつかのトピックから好きなものを選択して、面接官とディスカッションをします。コミュニケーション力も求められているので、ただ自分が話すだけではなく、相手にも意見を求めるなど、円滑な会話力が必要です。
まとめ
DELE C2の試験概要をまとめました。
DELE C1と大きく異なるパートは、ライティングです。また、スピーキングの評価基準も厳しくなっているので、1ランク上のスピーキングスキルも必要となります。
受験者が1開催につき10名程度で圧倒的に少ない試験ですが、DELE C1まで辿り着いた人はぜひ挑戦する価値はあると思います。