スペイン語には、日本語にはない記号がいくつかあります。話す分には問題ないですが、テキストを書く場合には必要な知識です。意外に知らないところも多いので、しっかり確認しておきましょう。
≪合わせて読む↑≫
目次
ピリオド(Punto)
1.文の末尾にはピリオドを置きます。日本語の句点と同じです。
- Yo soy Japonés. Tengo 20 años. Mucho gusto. / 私は、日本人です。20歳です。よろしくお願いします。
2.略語に使います。
- Sr. Perez (Señor) / ペレスさん
- Av. Alvarado (Avenida) / アルバラード大通り
- Plza. San Martín (plaza) / サンマルティン広場
- Prof. Maria (Profesor/a) / マリア先生
コンマ(Coma)
1.呼びかけや間投詞の後に使います。
- Buenas tardes, Profesor. / こんにちは、先生。
- Oye, amigo. / ねぇ、友よ。
- Pues, bien. / えーっと、いいよ。
- Ay, me duele. / ああ、痛い。
2.接続詞や条件・仮定など、主節と付属節の間に置きます。
- Entonces, emprezaremos. / では、始めよう。
- Sin embargo, no fue lo suficiente. / しかしながら、十分ではなかった。
- Además, él no pidió perdón. / しかも、彼は謝らなかった。
- Si viene ella, yo tambien voy. / もし彼女が来るなら、私も行く。
3.列挙するときに使います。
- Yo voy a la escuela los lunes, miércoles y viernes. / 月曜日と水曜日と金曜に学校へ行く。
- Yo he visitado a Madrid, Barcelona, Sevilla, etc.. / マドリード、バルセロナ、セビージャなど訪問した。
4.同格構文で使います。
- Yo vivo en Tokio, la capital de Japón. / 日本の首都、東京に住んでいる。
- Yo comí ceviche, la comida típica de perú. / ペルーの郷土料理、セビーチェを食べた。
5.動詞が省略されるときに使います。
- Yo voy a Tokio y tú, a Osaka. / 私は東京へ行き、君は大阪だ。
- Yo pido arroz y tú, pasta. / 私はライスを注文して、君はパスタだね。
6.文の途中で挿入された部分に置きます。
- Yo no lo sabía, te lo juro. / 知らなかったんだ、誓うよ。
- Yo fui a verte, aunque no lo creas. / 君に会いに行ったんだよ、信じないだろうけど。
疑問符(Signos de interrogación)
1.疑問文の始めと終わりに置きます。
- ¿Cómo estás? / 元気?
- ¿De dónde eres? / どこから来たの?
2.疑問句の始めと終わりに置きます。
- Por cierto, ¿a qué te dedicas? / ところで、どんな仕事してるの?
- Para hacer este tramite, ¿a donde tengo que ir? / この手続きをするために、どこへ行ったらいい?
感嘆符(Signos de exclamación)
1.感嘆文の始めと終わりに置きます。
- ¡Atención! / 注意!
- ¡Hasta pronto! / また今度!
- ¡No lo puedo creer! / 信じられない!
2.強い命令文で使われます。
- ¡A trabajar! / 仕事するぞ!
- ¡Corre! / 走れ!
コロン(Dos puntos)
1.例示に使います。
- En el zoológico hay animales de todo tipo: pingüinos, osos, leones y aves.
動物園にはいろんな種類の動物がいる。ペンギン、クマ、ライオン、鳥など。 - He ido a varios países de América de sur: Argentina, Chile, Colombia y Brasil.
南米のいくつかの国へ行ったことがる。アルゼンチン、チリ、コロンビア、ブラジルなど。
2.直接話法の前に置きます。
- Él me preguntó: ¿Puedes ir a hacer la compra? / 彼は私に聞いた。買い物お願いしていい?
- Ella dijo: “Me voy a la montaña mañana”. / 彼女は「明日山へ行く」と言った。
3.手紙の冒頭で使います。
- Estimado señores: / ご担当者様
- Querido Juan: / 親愛なるフアンへ
セミコロン(Punto y coma)
1.関係のある2文を繋ぐために使います。
- No creo que mañana vaya a trabajar; me siento bastante enfermo.
明日は仕事にいかないだろう。病気のようだ。 - Ellos estaban tristes en el aeropuerto; se les canceló el vuelo.
彼らは空港で落ち込んでいた。飛行機がキャンセルされたんだ。
省略符(Signo de abreviación)
1.文の後に、さらに続くものがあるものの、省略するときに使います。
- Yo no quería decir eso… / それを言いたかったわけではないのに。
- Yo estuve en Italia, Francias, Alemania, etc… / イタリア、フランス、ドイツなどに行ったことがある。
2.ためらいや疑いを表すために使います。
- Bueno…te lo contaré. / わかった、言うよ。
- Pues…me quedo con esto. / えーっと、これにする。
ハイフン(Guión)
1.関係する2つの名詞をつなげる場合に使います。
- Colección primavera–verano. / 春夏コレクション。
- Encuentro Japón–Corea. / 日本-韓国の試合。
2.年号、ページなど数字の範囲を表す場合に使います。
- Páginas 112–158 / 112~158ページ
- Che guevara (1928–1967) / チェゲバラ(1928~1967年)
3.行の途中で単語が切れる場合に使います。
- El tenista francés ha sido sancionado por su con–
ducta antideportiva con el juez.
フランス人テニス選手は、審判に対してのスポーツマンシップに反する行動によって罰則を受けた。
ダッシュ(Raya)
1.会話体の文の区別に使います。
- —No pasó nada. —contestó Rita.
大丈夫だよ。(リータは答えた) - —¿Pudiste terminar el ejercicio en el tiempo estipulado?—preguntó Jorge después del examen.
- 試験時間内に課題終わった?(ホルヘが試験後に聞いた)
2.直接話法と引用文の区別に使います。
- Es importante —afirmó su profesor— que llegues a tiempo para el examen.
大事なのは、時間内に試験に着くことだ。(先生が言った) - Dile a Daniel —mi amigo— que no llegaré a tiempo para la fiesta.
ダニエル(私の友達)にパーティーに間に合わないと伝えて。
3.文の途中で挿入された部分を示します。
- Las playas de Cancún son —¿quién lo duda?— las más hermosas de México.
カンクンのビーチは、メキシコで一番美しい。(誰が疑うだろうか?) - Nadie se lo esperaba, pero Maria —que había estado presente durante toda la charla— empezó a llorar.
誰も望んではいなかった。しかし、マリア(話の途中ずっと一緒にいた)は泣き始めた。
引用符(Comillas)
1.直接話法で使います。
- “Es hora de dormir”, había dicho su madre. / 「寝る時間だよ」と母は言っていた。
- “Ya basta”, dijo su amigo. / 「いい加減にして」と友は言った。
2.書名・論文名・あだ名・動物の名前などに使います。
- Adoptó un perro y le puso de nombre “Leila”. / 彼は犬を引き取って、「レイラ」と名付けた。
- “El grito” es el libro más entretenido que he leído en mi vida. /「叫び」はこれまで読んだ本の中で一番面白い。
3.間接的な意味を含む語を表すときに使います。
- No somos “best friends” ni nada parecido. / 私たちは「最高の友達」でも何でもない。
- Ahora tu “trabajo” es descansar. / 今の君の「仕事」は、休むことだ。
括弧(Paréntesis)
1.文の補助的な内容を挿入するときに使います。
- Juan (mi jefe) es excelente persona. / フアン(私の上司)は素晴らしい人間だ。
- Mariana (hija de pedro) se casó el año pasado. / マリアーナ(ペドロの娘)は去年結婚した。
2.年号の表記に使います。
- ‘El Padrino’ (1972) es una de las películas más famosas.
「パドリーノ」(1972年)は最も有名な映画のひとつです。 - Antonio Gaudi (25 de junio de 1852-Barcelona, 10 de junio de 1926) fue un arquitecto español,
アントニオ・ガウディ(1985年6月25日バルセロナ生まれ、1926年6月10日死去)はスペイン人の建築家です。
3.略語表記された機関の名前などに使います。
- FIFA (Federación Internacional de Fútbol) / 国際サッカー連盟
- ONU (Organización de las Naciones Unidas) / 国際連合
まとめ
基本的なスペイン語の記号の使い方をまとめました。ライティングの際には、知っておかなければいけない知識なので、正しく使えるように確認しておく必要があります。日本語にはない記号もあり、使い慣れていないかもしれませんが、たくさんのテキストや本を読むことで、すぐに慣れることができます。