2021年度春季スペイン語技能検定2級を受けてきました。
申し込みから合格発表までの全体の流れを実体験をもとに紹介します。合格までのステップがイメージできると、テストにも望みやすいでしょう!
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目次
スペイン語検定2級の参考書
スペイン語検定を受験しようと思ったときに過去問や教材などを探したのですが、どこの書店でも「スペイン語検定対策」という教材は6級から3級までしか揃えてなかったので、ネット上で見つけた「スペイン語検定 合格への手引き 1級・2級・3級問題集」を購入しました。
そして、この教材を信じて試験までの1カ月間勉強していくことにしました。
結論から言うと、とてもよかったです。役に立ちました。
内容は基本的にスペイン語から日本語、日本語からスペイン語の翻訳で、問題文は様々なジャンルのものがレベル別に40題ほどあったので、とにかく翻訳の練習をしたい人におススメです!
実際、試験の翻訳問題は、この参考書の問題文より全然簡単でした。翻訳と言っても「1つの正解」はなく人によって違うものだと思いますが、率直にこの著者の翻訳は上手だなって感心しながら勉強していました。
しかし、この参考書は出版が2006年であり、15年前のものなので問題文や説明など少し古いなって印象を受けました。全ページを攻略したのですが、かなりの労力を要したのにも関わらず、試験ではもっと簡易的な問題だったので、少し損をした気分になりました。
リスニング対策(記載なし)や2次試験のスピーキング対策(出題傾向が異なる)については、自力で準備したほうが良いです。
スペイン語検定2級の申し込み
日本スペイン協会のウェブサイトより、ガイドに従って問題なくオンライン申し込みがをします。春季開催では2級~6級、秋季開催では1級~6級まで受験可能です。
申し込みフォームを記入し、支払いをすれば申し込み完了です!受験票は試験10日前に郵送されてきます。当日は忘れずに持っていきましょう!
スペイン語検定2級の1次試験当日の流れ
受験票に試験会場、持ち物、集合時間が記載してあります。
当日は、同じ試験会場で他級の試験も行われるので受験生はたくさん見かけられます。
試験室は日本スペイン協会のウェブサイトトップページの「お知らせ」リンクに各級の試験室番号が記載されているので、事前に確認しておきましょう。試験室がわからずに戸惑っている人もたくさんいました。
試験開始20分前に試験官より試験についての説明が開始されるので、それまでに着席しておきましょう。最低でも試験開始30分前には会場に着いて着席しておくとバタバタせずに落ち着いて試験に臨めますし、周りに迷惑をかけないで済みます。
持ち物は、筆記用具、受験票、万が一のための身分証明書で十分ですが、腕時計はしてきましょう。今回、試験会場に時計はあったのですが、後方にあったので見れませんでした。試験中いつでも試験官に言えば時間を教えてくれるのですが、わざわざ挙手して呼ぶだけでも時間を無駄にしてしまうので、自分で腕時計を持っているに越したことはありません。
試験では時間配分がとても大切なので、腕時計は忘れずにつけていきましょう。
1次試験は筆記とリスニングです。試験要項では筆記75分、リスニング15分と区分けしてありますが、試験は90分通しで行われ75分を経過したときにリスニングが始まります。時間配分をする際にも何時何分からリスニングパートが始まるか計算したうえでしましょう。
スペイン語検定2級の1次試験合格通知
1次試験合格通知は1次試験後1カ月程度、2次試験の10日前に郵送で届きます。合格基準点は70%程度です。
合格の場合は、封筒の中に採点結果、2次試験の試験要項、2次試験の案内が入っています。
2次試験の試験要項内に2次試験の詳しい出題方法が記入されています。
採点方法や基準は公開されていません。また問い合わせも受け付けていません。
2次試験の試験要項はとても詳細に記載されています。そこで試験のイメージができるので10日間しっかり準備ができます。
2次試験の案内には、1次試験と同じように試験実施日時、試験会場、注意事項が記載されています。試験会場は1次試験と同じ場所ではないので気を付けましょう。
スペイン語検定2級2次試験当日の流れ
試験会場には10分前には到着しましょう。
試験部屋が2室あり、1室は試験用、もう1室は準備用です。
試験開始時刻ちょうどに試験官が準備用の部屋に案内してくれます。氏名や受験番号を確認し、すぐ問題用紙を手渡され、準備時間開始です。
準備時間は8分で、試験官がストップウォッチを持って計測をします。
敏速に始められるように筆記用具や受験票を手元に用意しておきましょう。
8分に準備時間が終了すると、すぐに別部屋の試験室に案内されます。そこにはネイティブの試験官が1名待機していて、氏名や受験番号を確認、試験内容の説明を受けて試験開始です。
試験は15分程度で終わります。録音されていることもあり少し緊張感のある空間ですが、リラックスして臨みましょう。
スペイン語検定2級の合格発表
2次試験のちょうど1カ月後に郵送に届きます。
合格の場合、結果通知書と合格証書が同封されています。不合格の場合は、結果通知書のみが同封されています。
スペイン語検定の優秀者表彰制度
実際に表彰状が送られてくるまでは、その存在を知らなかったのですが、スペイン語技能検定には優秀者表彰制度というものがあります。
日本スペイン協会のウェブサイトで調べてみると、次のように書かれていました。
極めて優秀な成績を収めた受験者には、年度末に表彰を行います。賞状ならびに副賞を贈与してその名誉を称えます。
公益財団法人日本スペイン協会
試験日から約8カ月後の年度末に、表彰状と副賞の”スペイン語の参考書”が宅急便で送られてきました。その後、Eメールにも通知が届き、「日本スペイン協会代表理事賞」受賞のお知らせでした。授賞式がコロナウイルス感染症対策のために中止になったのは残念でしたが、成果が形となって現れるのが嬉しいことです。
まとめ
スペイン語検定は、スペイン語力というよりは翻訳力です。
筆記、リスニング、口述の中で一番難しいのは筆記問題で、その中で一番難しいのが翻訳問題です。採点方法や配点は公開されていませんが、翻訳問題はとても重要なので翻訳に慣れていない人は日常生活から翻訳をする習慣をつけておくことが大切です。
知らない単語を頑張って詰め込むより、今の自分の能力に磨きをかけることが合格へのカギです。
申し込みから合格証書の授与までの期間は約3カ月です。年2回しか開催されないので、申し込み期限を間違えないように注意しましょう。