体験談とリスニング対策を紹介します。
2021年度秋季スペイン語技能検定(西検)1級を受けてきました。
リスニング問題は15分程度の短いものですが、合格するためには1点も落とせないパートとなるのでしっかり準備して臨みましょう。
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スペイン語検定1級「リスニング」の出題傾向
リスニング問題は、水と貧困がテーマでした。水の供給不足や汚染、それに伴う病気と貧困地域の関連性についての1~2分程度スピーチです。
2級と同じように比較的聞きやすい声のトーンと話すスピードの音声で、単語も難しくありません。
問題は3つに分けて構成されています。
1.マルバツ問題
2.選択問題
3.読解力を問う問題
マルバツ問題は5問程度、音声に対して問題文が正しいか(Verdadero)、間違っているか(Falso)を「V」か「F」かで解答するというものです。
選択問題はも4問程度、4択の選択形式です。これは言い換え問題です。音声のある内容について、正しく言い換えられてる選択肢を選ぶというものです。
読解力を問う問題は1問のみ、音声で話された内容について正しいものを選びなさいという問いで、どの選択肢もそれらしいのですが、話し手が何を伝えたいのかを考えれば答えが見えてきます。
スペイン語検定「リスニング」の勉強方法
リスニング対策をするほど問題のボリュームは多くないですが、聞き取りが苦手な人はスペイン語に耳を慣らすことが必要です。スペインのスペイン語だけでなく、中南米、南米にも耳を慣らせておくことも大切です。
一番におススメなのは、スペイン語映画やドラマを日本語字幕で見ることです。それは、スペイン語を聴きながら同時に字幕を見て日本語で意味を理解できるからです。
しかし、時間に余裕がなかったり、興味のない映画だったらそもそも見る気も出ないと思います。
そこで、スペイン語のPODCASTやラジオを移動時間や寝る前などに聞くだけでリスニング能力はかなり身に付きます。iVOOXというサイト(アプリも有)は、ジャンルやランキングに分かれているので多分野の音声が聞けますし、検索機能もあるので自分の興味のある分野をピンポイントで探すこともできます。
スピーチもあれば、インタビューもあってとても面白いです。
iVOOX : Podcasts, radio a la carta y en directo, audio series, relatos, conferencias y mucho más.
スペイン語検定「リスニング」のヒント
まずは、問題文をしっかり読むこと。問題文の中にひっかけがたくさんあるので、細部まできちんと読みましょう。流し読みをするとひっかかります。
音声を聞く前にしっかりと問題文を理解できていないと答えらないので、リスニング問題が始まる3分前ぐらいに筆記問題を切り上げて、音声が始まる前に問題文を読み終えましょう。
マルバツ問題では、問題文全てがマルバツなのではなく、キーワードを聞き取れるかがカギです。問題文では「……Norte…」と書かれていて、音声では「……Sur…」となっていたりと細かいところです。集中して聴いていれば難しいものではありません。
選択問題では、類義語と対義語をどれだけ理解できるかがカギになります。音声は聞き取りやすいので、知っている単語なら確実に聞き取れます。特に形容詞と副詞はキーワードとなるので聞き落としや見落としがないようにすることが必要です。
また、2級でも1級でも数字の問題が1問出ました。大きい単位の数字が音声の中に出てきてそれについて正しいものを選ぶというものです。数字が苦手な人は1億ぐらいまでは、考えなくても聞いただけでパッとわかるようにしておきましょう。
読解力を問う問題は、「本文に書かれている内容について正しいものを選びなさい」という問いで、選択肢は「~と~について」となっているので、本文で書かれている内容は何と何の関連性について書かれているのか、全体像を把握しながら解きましょう。必ずにも音声の中で頻繁に出た単語が答えではありません。
まとめ
スペイン語技能検定のリスニング問題は、サービス問題だと思います。人それぞれ得意不得意があると思いますが、筆記問題と比べて急に簡単になるという感覚でした。配点がどのようになっているかは公開されていませんが、1級は1次試験の筆記とリスニングの合計が80%以上で合格なのでリスニング問題でつまずいていたら、おそらく合格は難しいでしょう。
問題文をしっかり読んで音声をしっかり聞けば全問解けます。10分程度だけなので集中して臨みましょう。